図書館通い

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どうもカナダの後遺症か、大型書店に行くと本や雑誌の豊富さに興奮して、時間がある時は平気で3時間くらい立ち読みしてしまう。叔母の家にいる時は紀伊国屋がすぐ近くにあるので、暇があれば立ち読みに行く。
いちいち買うのもお金がもったいないし、荷物が増え続けるので実家にいる時は図書館を最大限に活用することにしている。

ということで、ここ最近よかった本をご紹介します。

 「太郎さんとカラス」 岡本敏子

これは、ご存知芸術家・岡本太郎氏の奥さまの本で、太郎氏と、氏が飼っていたカラスのガア公のお話。太郎氏とカラスの関係がとても個性的で微笑ましい。きっとお互いを奥のところでしっかり見捉えた付き合いだったのだろうと伺わせる。奈良原一高、三川わい両氏の写真も素敵。写真の中の太郎さんの眼は、時々動物のようだ。

そしてやっぱり、ただものじゃないと思う。
本の中から、心に残った氏のことばをいくつか。




世界をこの目で見抜きたい。
眼に触れ、手に触る、
すべてに猛烈に働きかけ、
体当たりする。
ひろく、積極的な人間像を、
自分自身に掴むために。
純粋な衝動である。
そんな情熱こそ、憤りだ。


    *    


面白いねえ、実に。オレの人生は。
だって道がないんだ。
眼の前にはいつも、なんにもない。
ただ前に向かって心身をぶつけて挑む、
瞬間、瞬間があるだけ。


    *    


たとえ自分の存在はささやかであっても、
生きるよろこびは宇宙をおおう。


    *    


人に気に入られたり、お役に立とうという気は少しも持たず、
むしろ憎まれ、誤解されることを前提に、孤独に生きたい。
それが逆に世界をひらくのだ。


    *    


いいねえ。
この次は生まれてくるんだったら、ああいう鳥になりたいね。
あいつには名前なんかないんだよ。
おれは岡本太郎だ、なんて思って飛んでるんじゃないんだ。
ただ、こう羽をひろげて、浮かんでる。



ー 「太郎さんとカラス」 岡本敏子
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